吉田義昭詩集 海の透視図




吉田義昭詩集
海の透視図―長崎半島から

洪水企画発行 草場書房発売
四六判 上製本 100頁
定価(本体1600円+税)
ISBN978-4-902616-31-6  C0092
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吉田義昭(よしだ・よしあき)

既刊詩集に
『ガリレオが笑った』(書肆山田、二〇〇三年、第十四回日本詩人クラブ新人賞受賞)、
『空にコペルニクス』(書肆山田、二〇〇四年)、
『北半球』(書肆山田、二〇〇七年)
などがある。



『海の透視図』覚書より

 今、私の前に、昭和六十年四月一日発行の「長崎新聞」がある。その文化欄に「海からの声」が掲載されている、変色し、インクの滲んだ新聞だ。私は長崎半島で生まれたが、幼い頃だったので、半島で暮らした記憶がない。時々訪れた故郷の原風景と、叔父や叔母や従兄弟たちから聞いた話をモチーフにしてこの作品は生まれた。もし、被爆した叔父さんの死の知らせが届かなかったら、この詩集は生まれなかったであろう。この詩集の原型は既に三十年以上も前に完成していた。故郷と家族と海をテーマにした作品のうちの数編は新たに書き足した。四十年間をかけた詩集となった。
 家族と死に関するテーマの詩が多いが、二年前に、自分が病気で死にかけたこともあって、この詩集がまた甦ってきたのだと思う。しかし、ここからまた、新たなテーマで詩的な出発をしなければならないとは思う。
 これらの作品は、「長崎新聞」、「詩学」、「詩と思想」、「SPACE」、「鰐組」などに発表した。





                                                      

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